ご利用者様のデイサービスでの役割 ~イチゴと藁の物語~

創心会リハビリ倶楽部 高松中央をご利用のM様。
日々の関わりの中で畑や園芸に興味があることを知りました。

しかし、ご病気の関係で、歩行が不安定であったり、バランスを崩しやすいことから
ご自宅では、園芸や農作業をされることを控えていらっしゃいました。

創心会リハビリ倶楽部 高松中央は、建物のすぐ南側に畑がありますが、
開設したばかりということもあり、何も植えられていませんでした。
そこで、スタッフからM様へ「この畑で、何か植えて見ませんか?」と提案したところ、
M様はとても目を輝かされ、「やってみる!!」と快いお返事を頂くことが出来ました。

デイサービスに来られて間もない頃は、不安な表情をされていましたが、
毎回の水遣りがきっかけとなり、中腰でのお花の植え替え、うねの間を通っての歩行、
しゃがみ込んでのスコップの使用…など、しっかりバランスをとって畑仕事を重ねるうちに、
スタッフと共に、畑の野菜や花の栽培をするのを楽しみに来所されるようになりました。

そんな日々を送っておられたのですが、ある時、持病の影響で体調を崩され、入院されてしまいました。

私たちは、何か元気になって頂く手段はないかと考え、デイで栽培したイチゴや花の写真に、
スタッフのメッセージを添えてお渡ししました。
それを見たM様は涙を流して喜ばれたと、ご家族からお聞きしました。

高松12

少し経ち、無事に退院され、再び創心會へ通ってこられることになりました。
デイの利用を再開された初日、畑に植えていたイチゴの為に「わら」を持ってきてくださいました。
入院され、大変だったにもかかわらず、デイサービスの畑のことを考え、畑で作物を育てるというデイでの役割を
しっかりと認識して下さったことに対して、とても感動しました。

最近のM様の口からは、過去の自分(障がいを持つ前の自分)と今の自分(障がいを持った自分)を
比べる言葉があまり聞かれなくなりました。そして、逆に、将来への目標が聞かれるようになりました。

イチゴが成長することをとても楽しみに来所されており、M様の「できる」ADLは、次第に増えています。
日々、「出来た!」 との言葉が聞かれ、笑顔も多く見られるようになってきました。
これからも、M様の「できる」を引き出せるようスタッフ全員で協力し合っていきます!

創心会リハビリ倶楽部 高松中央
都築ゆう子

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