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訪問リハビリ(訪問看護)って?
PT・OT・STブログ「訪問看護ステーションからのリハビリって在宅でどんなことをしているのかご存知ですか?」
ある日の作業療法士Mさんの訪問に同行させて頂きましたのでご紹介したいと思います。
脳梗塞後遺症で右麻痺と失語症が残るご利用者様への1時間訪問です。
お昼休憩の後、12:50に会社を出発。10分ほど車で走りご利用者様宅に到着です!
①バイタルチェック
「体調どうですか~? 変わりはないですか~?」
ご本人様・奥様と話をしながらバイタルチェックをします。
②BED上でのリハビリ1(感覚訓練)
ご利用者様にはBED上で仰向けになって頂き、片脚づつストレッチ。麻痺側(右側)を中心に感覚リハビリを行います。
具体的には、ご利用者様には目をつぶって頂き、右上下肢→右腕とMさんが触れた場所を(表在感覚)クイズ感覚で当てて頂きます。
「どこを触っているでしょう~(^^)。膝より上~?下~?」
「あ~っ 違った~っ(^^)」間違えた場合は、ご自分の目で確認して頂きます。
「上肢も前は感覚が分からなかったけど、今は分かるようなったんですよ~」とMさんが教えてくれました!ご利用者様も嬉しそう♪
③BED上でのリハビリ2(筋力強化訓練)
Mさんが負荷をかけた状態で脚の曲げ伸ばし→膝挟み→腹筋運動。
結構な運動量ですが、「頑張って~」「休憩しながらでいいですよ~」
優しくスパルタのMさんに、ご利用者様もしっかり応えます(^^)
④BED脇でのバランス訓練
SPO2で脈を確認した後はバランス訓練です。
立位チェックからの少し離れたMさんの掌にハイタッチ→片脚づつの足上げ。
「上げない方の足にしっかり体重を乗せてくださ~い」「膝折れしなくなってますよ~」
⑤歩行訓練
四点杖を持って廊下に出ます。お宅がちょうど一周できる間取りになっていて歩行訓練に最適です!
Mさんの見守りの下、2周歩行されました。
⑥脳トレ&書字訓練
最後は、机上で点つなぎ。点と点をつないで見本と同じ立体図にしていきます。
「いいですね~」Mさんからの声かけを受けながら(^^)
出来たかな??
「間違えはなさそうですか~」「ご自分で間違えに気づけるのがいいですね~」
はいっ!完成です。最後に日付と記名をして頂き完成です。
ご利用者様もMさんもずっと笑顔で、1時間があっという間でした。
Mさんの優しい人柄と声かけで、ご利用者様の自主性を引き出しながらリハビリの専門的指導を行います。
実際、リハビリを始めて、介入当初より状態も随分良くなったそうです。
受傷した後も在宅生活を継続するため、地域の中で療法士は大切な役割を担っていると感じました。
今回、ご本人様・ご家族様には同行を温かく受け入れて頂き感謝申し上げます。創心会訪問看護応援団 赤木