あるご利用者様の支援に関わらせていただき、
スタッフ一同大変嬉しかったエピソードを以下にご紹介します。


昨年８月よりご利用いただいているK様は、要介護４の７０代の男性で
３回目の脳出血後、右麻痺、失語、高次脳機能障害があります。

ご利用当初より、車椅子で来所され、フロア内の移動も車椅子を使用しています。
立ち上がり動作も不安定で、体力の低下も見られ、マシントレーニングを行う時も、
合い間に必ず休憩を求められる状態でした。
天気によってモチベーションに波が出るほど、メンタル面も繊細で、
そのK様のお気持ちに寄り添おうと、私たちは声掛けやメニューの工夫を行っておりました。

そのような状態でも、ほとんどお休みされることなくご利用を継続され、
少しご利用に慣れて来られた秋頃から、
他のご利用者様に声を掛けてくださったり、笑顔が見られるように・・・

他のご利用者様との会話量も増え、一緒に運動をされたり、動作体操に参加してくださる姿も増え、
立ち上がりや立位での動作も安定がみられ、
短い距離の歩行もスタッフの介助で安全に行える様なってこられました。

年が明けてからは、自主的に訓練に取り組まれたり、
顔なじみの方を誘い訓練メニューに取り組まれる姿も見られるようになり、
車椅子なしで過ごされる時間が増え、自信がついて来られた様子が表情にも表れていました。

この良い変化は、K様お一人だけでなく他のご利用者様にも良い影響が広がっています。
当施設は、日中通じて個別機能訓練を提供しておりますので、予定していた個別メニューを
実施し達成するご利用者様が増加するなど、特に午後からの時間が活性化しました。

さらに嬉しいことに！
毎回、連絡帳にご自宅での様子等を記入してくださっているK様の奥様から、
最近、以下のような手記をいただきました。

「退院した昨年８月は、病院から自宅退院を危惧されていたのはこういう事だったのか、とかなりへこんでいましたが、
その後、徐々に変化し、自宅生活が向上・安定してきています。より自立した生活が送れるよう、頑張ります。」

奥様からのお言葉に、私たちは
ご利用者様が１番大切に思われている“生活の質の向上に繋がっている！”と実感でき、
貴重な経験をさせていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいでした。

これこそが本物ケアのやりがいです。

ご利用者様の感じられている要望と本当に必要なニーズに、
関わるスタッフがチームとなって共有し協業していくことで、
ご利用者様の期待に応えるサービスができる。

結果、在宅生活の安心・安全性の向上、更に質の向上につながる、
その重要性を改めて実感できました。

また、ご利用者様の生活状況をしっかりと知り、
３年後・５年後を見据えてのケアを考えることの大切さも改めて思いなおしました。

現在、K様は生活の中での楽しみや潤いも現れ、今後の目標に
「自分で焙煎から行い、美味しいコーヒーを入れること」を立てられました。
そのためのハードルはまだまだありますが、
いつか美味しいコーヒーを御馳走して頂ける日を楽しみに、
これからも本物ケアの提供をさせていただきたいと思います。

創心会リハビリ倶楽部笹沖一同

————————————————————————————————-—————————-
[訪問看護・リハビリ・介護の在宅リハビリケアサービス創心會]
・サービスに関するお問い合わせはこちら｜tel.086-420-1500
・求人に関するお問い合わせはこちらまで｜tel.086-420-1520
[対象エリア] 岡山市・倉敷市・瀬戸内市・総社市・笠岡市・高松市・福山市