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住宅改修
PT・OT・STブログこんにちは。
岡山市東区・中区エリアを中心に訪問させていただいております作業療法士の藤原大輔です。
私は作業療法士の免許のほかに,住環境福祉コーディネーター2級と福祉用具プランナーの資格を持っています。
今回は訪問リハビリの際に行なった住宅改修について紹介したいと思います。
脳梗塞による右片麻痺の方で,訪問サービスをはじめる前は、ベッドで過ごし、食事の際に車いすへ移って移動するだけの生活が10年以上続いていた方でした。リハビリでは以前使用されていた短下肢装具を新たに作成してもらうよう調整し、4点杖をレンタルして歩行訓練を中心にリハビリを頑張られました。
1年近くたってご自分で短下肢装具を装着してトイレまで4点杖で歩けるようになった段階で玄関から歩いて登り降りしたいとの希望があり,本人様,ご家族様,介護支援専門員と福祉用具事業所の方と相談して手すりを設置して段も現在の2段から3段にして登り降りしやすいようにしてみてはと提案しました。
改修する際のポイントとして気を付けた点は、
①どのような動作で昇り降りするのか
②何センチの位置にどのようにどの太さの手すりを設置するのか
③どの手すりの素材が良いか
④段差の高さは何センチが昇りやすいか
⑤手すりが設置可能な壁の強度があるか
⑥改修以外に据え置き式の手すりやほかの福祉用具ではどうか
など様々な視点で検討し、ここが最適の位置と考えられる場所を図面で提案して施工業者の方と話し合いながら設置に至りました。
設置後は、段の昇降練習を行い一人で昇り降りできるようになったため、ご家族と食事に行ったり、息子様の介助もあり温泉へ出かけたりできるようになりました。
訪問リハビリなどの生活リハビリは、生活のしやすさを改善することが大きな目標となりますが、環境を改善して生活しやすさへアプローチすることも訪問リハビリの役割です。
私は、住宅改修や福祉用具の提案はもちろんですが、様々な自助具と言われる便利道具を作ったり、100均などの生活用品も利用して、ご利用者様の生活が豊かになるように支援しています。